
もっち
- 関東大手SIer勤務
- 10システム、仮想サーバ約200台の基幹系システムが稼働する仮想化基盤のインフラ運用リーダー
以下3点について、ブログで役立つ情報を発信
- インフラ技術・システム運用
- キャリア・マネジメント
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もっち
以下3点について、ブログで役立つ情報を発信
こんにちは、もっちです。
皆さんは、リリースしたばかりのシステムが深夜に止まり、スマートフォンの着信音で叩き起こされた経験はありますか?
インフラエンジニアやシステム運用に携わっていると、避けては通れないのが「バッチ処理」との戦いです。今回は、私の苦い実体験を交えながら、若手エンジニアなら絶対に知っておきたいバッチ処理の基礎知識と、失敗から学ぶ運用のポイントを解説します。
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バッチ処理を一言でいえば、「溜まったデータを、決まった時間に、まとめて一気に自動処理すること」です。
WEBサイトやアプリの操作など、ユーザーの動きに合わせて即座に反応する「オンライン処理(リアルタイム処理)」とは対照的な存在です。
「わざわざ後でまとめてやらなくても、その都度やればいいじゃないか」と思うかもしれません。しかし、数万件、数百万件というデータを日中に処理しようとすると、サーバーに大きな負荷がかかり、一般ユーザーの操作が重くなってしまいます。だからこそ、**「空いている時間に、裏側でこっそりまとめて片付ける」**バッチ処理が必要不可欠なのです。
ここで、私が若手時代に経験した「冷や汗もの」の話をさせてください。
ある新規機能のリリース直後のことでした。深夜、枕元で激しく鳴り響く電話。ディスプレイには「監視システム」の文字が表示されたのです。
「バッチ処理が終わっていません。予定時刻を大幅に過ぎています」
急いでパソコンを開き、ログを確認して絶句しました。 リリースしたばかりのプログラムに不具合があり、特定のデータに対して処理が「無限ループ」に陥っていました。
この時痛感したのは、「バッチは動いて当たり前。止まった時、異常が起きた時こそが本番」だということです。
私の失敗を皆さんの糧にしてもらうために、バッチ設計・運用で意識すべき3つのポイントをまとめます。
バッチは画面がないため、黙って止まります。「終わっていないこと」に気づく仕組み(アラート通知)が何より重要です。
途中でエラーになった際、最初からやり直しても大丈夫な設計(冪等性:べきとうせい)になっていますか?
深夜に叩き起こされた時、不親切なログ(例:Error: 99 だけ)では何も分かりません。
地味で目立たないバッチ処理ですが、これが止まると「朝起きたら銀行口座の残高が更新されていない」「出荷指示が届かない」といった、社会的な大混乱につながることもあります。
若手のうちは「動くプログラムを書くこと」に集中しがちですが、一歩進んで「運用しやすい、異常に強いバッチ」を意識できるようになると、周りからの信頼は一気に高まります。
もし深夜に電話がかかってきても、落ち着いて対処できる。そんなエンジニアを目指していきましょう。もちろん、電話が鳴らないのが一番ですね!
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