
もっち
- 関東大手SIer勤務
- 10システム、仮想サーバ約200台の基幹系システムが稼働する仮想化基盤のインフラ運用リーダー
以下3点について、ブログで役立つ情報を発信
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もっち
以下3点について、ブログで役立つ情報を発信
ネットワークの現場で 169.254.x.x というIPアドレスを見て「あ、DHCPが死んでいるな」と即座に判断できるのは、そのアドレスが持つ「正体」を知っているからです。
しかし、100.64.x.x(シェアードアドレス)や 192.0.0.x(IETFプロトコル代入)といった、少し聞き慣れないIPアドレスに遭遇したとき、自信を持ってその役割を説明できるでしょうか?
今回は、定番のプライベートIPから、知る人ぞ知る特殊用途のIPアドレスまでを一気に整理しました。
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まずは全体像を把握しましょう。アドレス範囲を「開始〜終了」の形式で整理しました。
| アドレス範囲 | 名称 | 主な用途・解説 |
| 0.0.0.0 〜 0.255.255.255 | 自ネットワーク | 送信元IPが未確定な場合やデフォルトルートの指定に使用。 |
| 10.0.0.0 〜 10.255.255.255 | プライベートIP (クラスA) | 大規模LAN用。膨大な数の端末を収容可能。 |
| 100.64.0.0 〜 100.127.255.255 | シェアードアドレス | プロバイダ(ISP)内のNAT通信に使用。 |
| 127.0.0.0 〜 127.255.255.255 | ループバック | 自分自身(localhost)を指すテスト・内部通信用。 |
| 169.254.0.0 〜 169.254.255.255 | リンクローカル | DHCP失敗時にOSが自動で割り当てる一時的なIP。 |
| 172.16.0.0 〜 172.31.255.255 | プライベートIP (クラスB) | 中規模LANやクラウド(VPC)の設計で多用。 |
| 192.0.0.0 〜 192.0.0.255 | IETFプロトコル代入 | 通信プロトコル(DS-Lite等)の内部処理用。 |
| 192.0.2.0 〜 192.0.2.255 | TEST-NET-1 | ドキュメント・ブログ等の例示専用(1) |
| 192.168.0.0 〜 192.168.255.255 | プライベートIP (クラスC) | 家庭用・小規模拠点。最も一般的な範囲。 |
| 198.18.0.0 〜 199.19.255.255 | ベンチマーク用 | ネットワーク機器の性能測定用。 |
| 198.51.100.0 〜 198.51.100.255 | TEST-NET-2 | ドキュメント・ブログ等の例示専用(2) |
| 203.0.113.0 〜 203.0.113.255 | TEST-NET-3 | ドキュメント・ブログ等の例示専用(3) |
| 224.0.0.0 〜 239.255.255.255 | マルチキャスト | 特定のグループへ一斉送信(クラスD)。 |
| 240.0.0.0 〜 255.255.255.254 | 予約済み | 将来の実験用(クラスE)。実務では使用不可。 |
| 255.255.255.255 | ブロードキャスト | 同一セグメント内への全一斉配信。 |
| 上記以外のIPアドレス | グローバルIP | インターネット上で通信可能な公開アドレス。 |
それぞれの範囲が、実務でどのような意味を持つのか深掘りします。
主に「何も決まっていない状態」を指します。
インターネット上でルーティングされない、組織内専用のアドレスです。
キャリアグレードNAT(CGN)用です。
「自分自身」を指す特殊な番地です。
ping 127.0.0.1 を実行して応答があれば、そのPCのネットワーク機能(TCP/IPスタック)自体は正常に動作していると判断できます。物理ポートの故障か、OSの設定不良かを切り分けるのに役立ちます。DHCPサーバーからIPがもらえなかったとき、OSが「仕方なく勝手に名乗る」IPです。
ipconfig を叩いてこのアドレスが表示されたら、即座に「LANケーブルの断線」や「DHCPサーバーのダウン」を疑うべき、障害の合図です。エンジニアの「お作法」として最も重要な範囲です。
これらは機器の内部処理や性能試験のために予約されています。
「一対多」の通信に使われます。
広大な範囲ですが、実質的には使われません。
「同じネットワークの全員、聞いてくれ!」という叫び声です。
今回紹介したIPアドレスたちは、いわばネットワークの世界の「裏方」です。
表舞台のグローバルIPやプライベートIPだけでなく、これら特殊なIPアドレスの役割を知ることで、トラブル時の初動が格段に早くなります。ブログや設計書でも、ぜひ正しい「お作法」でこれらのIPアドレスを活用してみてください。
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