
もっち
- 関東大手SIer勤務
- 10システム、仮想サーバ約200台の基幹系システムが稼働する仮想化基盤のインフラ運用リーダー
以下3点について、ブログで役立つ情報を発信
- インフラ技術・システム運用
- キャリア・マネジメント
- エンジニア実務・仕事術


もっち
以下3点について、ブログで役立つ情報を発信
エンジニアとして現場を支えてきたあなたがリーダーになったとき、最初にぶつかるのが「自分でやったほうが早い」という壁です。
「メンバーに任せるより、自分が手を動かしたほうが正確だし、説明する時間も省ける」
特に10システム、200台規模のサーバを預かるような責任の重い現場では、この思考は一見「正解」に見えます。しかし、18年間インフラ運用の現場に身を置いてきた私は、断言します。この「目先の効率」を優先し続ける限り、リーダーとしてのあなたの価値は頭打ちになり、チームはやがて崩壊します。
この記事では、プレイヤーからリーダーへのマインドセットの切り替え方と、明日から使える「任せるための論理的な手法」を解説します。この記事を読み終える頃には、あなたは「孤独なヒーロー」を卒業し、チームで成果を出す「真のリーダー」への一歩を踏み出しているはずです。
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リーダーが作業を抱え込むことは、個人の効率を上げてもチーム全体としての成果の質を著しく下げます。その理由は以下の3つのリスクにあります。
かつての私は、技術への自信から「正論」でメンバーを追い詰め、結果として猛烈な孤独とチームの停滞を招きました。その時の手痛い教訓は、こちらのNoteに詳しく綴っています。

壁を壊すために必要なのは、評価の再定義です。
あなたが30分で終わる作業を、2時間かけてメンバーに教えるのは「無駄」ではありません。それは、「将来、その作業から自分が解放されるための投資」です。
感情論ではなく、具体的な仕組みとして「任せる」ためのステップを紹介します。
「このコマンドを叩いて」という指示は、相手を単なる「作業の手」として扱うことです。 そうではなく、「なぜこの作業が必要なのか(背景)」と「最終的にどういう状態になれば成功か(ゴール)」を言語化して伝えます。背景を理解したメンバーは、自ら考えて動く「当事者」へと変わります。
メンバーから相談を受けた際、答えを即答してはいけません。 「私は〇〇という理由で、A案を選んだ」という判断基準をセットで伝えます。この「判断基準のストック」がメンバーの中に貯まっていくことで、リーダーが不在でもチームが自律的に動けるようになります。
任せるとは、責任を押し付けることではありません。 「やり方は任せる。ただし、最後は自分が責任を取る」という姿勢を明確に示します。メンバーが「失敗してもリーダーがフォローしてくれる」という心理的安全性を感じたとき、チームのパフォーマンスは最大化されます。

「自分でやったほうが早い」という誘惑は、リーダーであり続ける限り、常に付きまといます。しかし、インフラ運用の本質は、エンドユーザーに価値を届け続けることであり、そのためには個人の限界を超えるチーム作りが不可欠です。
リーダーの技術力は、自分でコマンドを叩くためではなく、チームが正しい方向に進むための「判断」と、失敗を恐れず挑戦させるための「盾」として使ってください。
【今日からできるアクション】 今週抱えているタスクの中から、30分以内に説明できるものを1つ選び、メンバーに「背景」を添えて任せてみましょう。それが、あなたのリーダーとしての市場価値を高める第一歩になります。
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