現役18年が断言!インフラエンジニア資格のオススメ順と取得ルート(CCNA/LPIC/AWS)

もっち

大手SIerに18年勤務。オンプレ・クラウド計200台規模の大規模インフラ(10システム)を統括する現役のサービスマネージャーです。

システム運用・インフラ技術、マインドセット、キャリア戦略など、現場で役立つ情報を若手エンジニアへ向けて発信中。

保有資格

ITサービスマネージャー、
ネットワークスペシャリスト
情報処理安全確保支援士
AWS SAP、ITIL Foundation

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このブログでは、読者の立場により記事を4つのスキルフェーズに分けています。それぞれの自分に合ったフェーズの記事を確認してみてください。

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こんにちは、もっちです!

インフラエンジニアを目指して勉強を始めるとき、多くの人が最初にぶつかるのが「どの資格から取ればいいの?」という疑問です。

  • 「文系未経験だから、何から手をつければいいか分からない」
  • 「CCNAとLPIC、どっちを先に取るべきかで迷って勉強が進まない」
  • 「AWSの資格だけ取っても意味ないってネットで見かけて不安になった」

そんな悩みを抱えていませんか?

ネットを見ると「資格なんて意味ない」という極端な意見を目にすることもありますが、18年この業界でインフラ管理やチームリーダーを続けている私から言わせれば、「未経験・初心者にとって、資格は最強の武器になる」のが紛れもない事実です。

さらに今の時代、従来のネットワークやサーバーの知識だけでなく、「クラウド(AWSなど)」の知識も必須と言える時代になりました。

この記事では、インフラエンジニアへの就転職や独学を加速させるための「4大資格(基本情報、LPIC、CCNA、AWS)」について、それぞれの特徴や実務での価値、そして「挫折せずに実力をつけるための最適な取得ルート」をプロの視点から徹底解説します!

※本記事は『初心者〜若手がまずは一人前になるため』に絞ったロードマップですが、ITサービスマネージャやシステムアーキテクトなどの高度国家資格や、年収1000万超を狙うエキスパート・マネジメント層までの『全インフラ資格マップ』は、以下の記事で網羅しています。

目次

そもそも、なぜ未経験者に「資格」が必要なのか?

結論から言うと、初心者が資格を取る理由は「知識の証明」だけではありません。最大のメリットは、体系的な「ITの基礎体力(専門用語や共通言語)」が身につくことです。

ただし、あなたが「学生」なのか「今すぐ就職したい社会人」なのかによって、狙うべきスタートラインは変わります。

  • もしあなたが「学生」なら:基本情報技術者試験がおすすめ 私自身、最初に取った資格は大学時代に合格した「基本情報」でした。まとまった勉強時間が取れる学生のうちにIT全般の汎用的な知識や専門用語を身につけておくと、その後の学習や授業の理解度が段違いに上がります。
  • もしあなたが「今すぐ就職・転職したい」なら:ベンダー資格がおすすめ 企業の採用担当者に「即戦力としてのポテンシャル」をアピールするなら、実務に直結するベンダー資格(CCNAやLPIC)を狙う方が圧倒的に効率的です。

では、具体的にそれぞれの資格が現場でどう評価されるのか、見ていきましょう。

インフラ初心者が狙うべき「4大資格」の特徴と実務での価値

① 基本情報技術者試験(FE):ITの共通言語を学ぶ

  • 実務での価値:★★★☆☆(インフラ特化という意味では)
  • 難易度:やや高め(範囲が広いため)

経済産業省(IPA)が実施する国家資格。アルゴリズムやセキュリティなど、IT全体の基礎知識が広く浅く問われます。インフラの専門資格ではありませんが、「ITの共通言語」を網羅するために最適な試験です。

💡 もっちのワンポイントアドバイス

基本情報技術者試験は範囲が広く暗記が大変なため、まずは図解が多い参考書を使って概要を把握しましょう。その後に本格的な参考書を使って学習を進めるのがコツです。

初心者にオススメの教材

  • 【書籍】『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者』 (技術評論社) IT知識ゼロの人でも挫折しないよう、全編がかわいいイラストとマンガ風の解説で構成されています。「文字ばかりの参考書は頭に入らない!」という人に圧倒的におすすめです。
  • 【Udemy講座】『〜始めから効率よく学ぶ〜 基本情報技術者試験 最速 合格講座』 初心者が特につまずきがちな「データベース」や「ネットワーク」の仕組みに特化し、豊富な図解スライドで視覚的に理解させてくれる講座です。
Udemy
~始めから効率よく学ぶ~ 基本情報技術者試験 最速 合格講座

-基本情報技術者試験合格のために必要な知識のうち、重要部分を最短で身に着けましょう!

国家資格である情報処理試験は非常に範囲が広く、独学...

② LPIC / LinuC(レベル1):実務で一番助かるLinuxの基礎

  • 実務での価値:★★★★★
  • 難易度:普通(初心者向け)

Linux OSに関する知識と操作スキルを証明する資格です。現在、企業のサーバーやクラウドの中身の多くはLinuxで動いているため、実務に入ってから一番助かる資格と言えます。 ※国内での受験しやすさを考慮して、日本向けの「LinuC」を選んでも全く問題ありません。

💡 もっちのワンポイントアドバイス

資格対策には定番の参考書と問題集を繰り返し解くのが最短ルートです。

初心者にオススメの教材

  • 【書籍】『1週間でLPICの基礎が学べる本』 (インプレス) いきなり分厚い教科書(通称あずき本)を読むと挫折しがちですが、この本は「まずはLinuxを触って楽しむ」ことに特化した入門書です。自分のPCに無料の実験用サーバーを立てる手順が丁寧に書かれています。
¥2,860 (2026/06/12 00:44時点 | Amazon調べ)
  • 【Udemy講座】『【ウズカレ式】1週間で「Linuxの基本操作と管理・運用スキル」が全て学べる講座<LinuC・LPICレベル1対応>』 「黒い画面にコマンドを打ち込む」という、初心者が一番恐怖心を抱きやすいポイントを動画で優しくレクチャーしてくれます。実務で必須となる基本操作が動画ならではの分かりやすさで身につきます。
Udemy
【ウズカレ式】1週間で「Linuxの基本操作と管理・運用スキル」が全て学べる講座<LinuC・LPICレベル1対応>

▼このコースの教材の特徴

ウズウズカレッジ講師によるLinuCレベル1を取得するための講座です。「Linux」とは世界中で使用されているOS(「OS」...

③ CCNA:オンプレ・クラウド共通の必須ネットワーク知識

  • 実務での価値:★★★★★
  • 難易度:やや難(概念が抽象的なため)

ネットワーク機器の最大手「Cisco」が主催する世界基準の資格。インフラエンジニアとして生きる上で、ネットワークの知識(IPアドレス、ルーティングなど)は絶対に避けられません。オンプレミス、クラウドに関わらず、どの現場に行っても必ず役に立つため、非常にコスパが良い資格です。

💡 もっちのワンポイントアドバイス

CCNAは丸暗記では受かりません。網羅性の高い教材選びが合格の鍵を握ります。

初心者にオススメの教材

  • 【書籍】『1週間でCCNAの基礎が学べる本』 (インプレス) 目に見えない「ネットワーク通信のパケットの流れ」を、独自のわかりやすい例え話とイラストで丁寧に噛み砕いてくれる超入門書です。本格的な勉強に入る前の「最初の1冊」として最適です。
¥2,640 (2026/06/12 00:45時点 | Amazon調べ)
  • 【Udemy講座】『【ウズカレ式】1週間で「ネットワークの基本知識」が全て学べる講座<CCNA試験最短合格講座>』 人気ITスクールが手掛けるUdemyのベストセラー講座。私が最も重視する「処理フローの視覚化」が非常に上手で、難解な概念を豊富な図解とアニメーションで優しく噛み砕いてくれます。「1週間」で全体像をサクッとインプットできるタイパの良さも魅力。活字の参考書で挫折しかけた人でも、この動画で仕組みを頭の中に映像化してから問題集に進めば、未経験からでも確実にスタートダッシュを決められます。
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【ウズカレ式】1週間で「ネットワークの基本知識」が全て学べる講座<CCNA試験最短合格講座>

▼このコースの教材の特徴

このコースは、企業研修などで数多くの未経験者に講義をしてきたウズカレ講師が作成しました。未経験者がつまづきそう...

④ AWS認定(SAA):モダンなインフラエンジニアへの登竜門

  • 実務での価値:★★★★★
  • 難易度:普通〜やや難

現在主流となっているクラウドサービス「AWS」の設計・運用知識を証明する資格(ソリューションアーキテクト – アソシエイト)。未経験から「クラウドエンジニア」を目指すなら、今や必須とも言える大人気資格です。

💡 もっちのワンポイントアドバイス

画面操作だけの知識は将来IaC等の自動化に代替されるため、AWS資格の丸暗記はNGです。 LPICやCCNAの基礎と紐づけて「裏側の処理フロー」を体得しましょう!

初心者にオススメの教材

  • 【書籍】『AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト』 (SBクリエイティブ) 通称「オレンジ本」と呼ばれる、大定番の試験対策テキストです。AWSの膨大なサービス群を「どのような場面で、どう組み合わせるか」が綺麗な図解とともに整理されており、初心者が全体像を掴むのに最適です。

【どっちが先?】LPICとCCNAの取得優先度を本音で比較

よく「身近なサーバーの知識(LPIC)を先にやってから、それらを繋ぐネットワーク(CCNA)をやる方が自然では?」という疑問をいただきます。これ、エンジニアの視点としてめちゃくちゃ鋭い指摘です。

結論から言うと、どちらが先でも間違いではありません。

ただ、多くのプロが「CCNA先出し」を勧める背景には、現代のインフラの構造があります。 現代のITにおいて「通信できないサーバー」は価値がありません。LPICを勉強している最中にも、「なぜかインターネットからソフトをダウンロードできない」といった、ネットワーク起因のトラブルがよく起きます。この時、CCNAの知識(IPアドレスやルーティング)がないと原因が分からず、勉強がストップしてしまうのです。

また、将来的にAWSなどのクラウドを触る際、AWSは「まず仮想ネットワーク(VPC)を作り、そこにサーバーを立てる」という手順を踏みます。つまり、クラウドの世界でもネットワークの知識が先(ベース)に必要になるのです。

ただ、学びやすさの面では人それぞれ好みが分かれます。

  • 実感の湧きやすさなら「LPIC」が先: 手元のPCから身近なサーバーへと順番に学ぶため、コマンドを叩く楽しさを実感しやすい。
  • 汎用性と市場価値なら「CCNA」が先: インフラの根底にある知識を最初に固めるため、その後の学習効率がすべて2倍速になる。

あなたが「サーバーサイドを強みにしたいのか」「ネットワークやクラウドを広くやりたいのか」に合わせて選んでみてください。

【現場のリアル】AWS資格「だけ」持っている未経験者は通用する?

最近は「未経験からAWS資格を取ってクラウドエンジニアへ!」というスクールや広告をよく見かけます。確かに、資格があることでクラウドへの心理的ハードルは低くなります。

しかし、18年現場を見てきたリーダーとしてのリアルな意見を言うと、「OSやネットワークの基礎がないまま、AWSの資格だけ持っている人」は、現場に入ってからかなり苦労します。

なぜなら、そういう状態だと「設計書に書いてある通りに、画面をポチポチ操作してインスタンス(サーバー)を作成する」という単純作業しか任せられないからです。しかも、そうした単純な画面操作の仕事は、近い将来「IaC(Infrastructure as Code)」や自動化ツールによって完全に代替され、人間の仕事としては消えていく可能性が極めて高いです。

現場で本当に重宝され、色々な案件を任せてもらえるのは、「パケットがどう流れているか」「OS上でどんな処理が行われているか」という裏側のフローをちゃんと理解しているエンジニアです。クラウドをやるにしても、その中身を支えるのはLPICやCCNAで学ぶ基礎知識なのだということは、ぜひ知っておいてください。

【目的別】失敗しない資格取得ルートと順番(3パターン)

これらを踏まえ、あなたに最適なルートを3つのパターンから選んでみてください。

パターン①:挫折を防ぐ!身近なところから進む「着実ステップアップルート」

【順番】 LPIC(レベル1) ➔ CCNA ➔ AWS(SAA) ➔ (必要に応じて)基本情報

「いきなり難しい資格に挑戦して挫折したくない…」という方に、今私が一番おすすめしたいのがこのルートです。

  • もっちの一言:まずは手を動かしてサーバーを動かす楽しさを知り、徐々にネットワークやクラウドへと視野を広げていく、最も挫折しにくい綺麗な流れです。

パターン②:最速で内定を勝ち取る!「市場価値最優先ルート」

【順番】 CCNA ➔ LPIC(レベル1) ➔ AWS(SAA) ➔ (就職後に)基本情報

未経験から最短でインフラエンジニアとして就転職を決めたい、馬力のある方向けのルートです。

  • もっちの一言:1番コスパが良く、評価も高いCCNAをはじめに突破するルートです。ネットワークの基礎を頭に叩き込んでおくことで、その後のLPICやAWSの学習スピードが爆発的に上がります。

パターン③:じっくり土台を作る「大器晩成ルート」

【順番】 基本情報 ➔ LPIC(レベル1) ➔ CCNA ➔ AWS(SAA)

現在学生の方、あるいはITの基礎用語からじっくり学びたいという完全初学者向けのルートです。

  • もっちの一言:私が歩んだ道に近いルートです。基本情報でITの共通言語を網羅してから専門資格に進むため、参考書を読んだときの「言葉の壁」でつまずくことがなくなります。

エンジニアの卵たちへ、一番伝えたいメッセージ

知識を「技術」に変え、処理フローを体得しよう

最後に、これからエンジニアを目指して勉強を始める皆さんに、プロとして一番伝えたい大切な心構えをお話しします。

エンジニアという職業において、「ただ暗記しただけの、実感の伴わない知識」は、現場ではほとんど役に立ちません。 本当の強みになるのは、「データの処理フローを感覚的に体得していること」です。

資格の参考書を読んで満足するのではなく、ぜひ実際に手を動かして、色々な設定を試してください。

  • 「このコマンドを叩いたら、裏でどういう動きをするのか?」
  • 「ここの設定を変えたら、全体の処理の流れはどう変わるのか?」

そうやって、自分の目で動きを確認し、検証を繰り返すことで、初めて知識が「技術」へと昇華します。自動化が進むこれからの時代だからこそ、この「裏側の流れをイメージできる力」が、あなたを一生助ける最大の武器になります。

応援しています。一歩ずつ、楽しんで手を動かしていきましょう!

インフラエンジニアを目指す方のロードマップを以下の記事で紹介しています。ここまで資格取得のための学習が出来た方は、ロードマップに戻って次のステップへ進んでみましょう。

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