「いつも仕事に追われる」から卒業する!新社会人のための「タスク分解」と「優先順位」の教科書

もっち

  • 関東大手SIer勤務
  • 10システム、仮想サーバ約200台の基幹系システムが稼働する仮想化基盤のインフラ運用リーダー

以下3点について、ブログで役立つ情報を発信

  1. インフラ技術・システム運用
  2. キャリア・マネジメント
  3. エンジニア実務・仕事術

新社会人として働き始めると、毎日が「目の前の仕事をこなすこと」だけで過ぎ去ってしまいがちです。メールの返信、急な電話対応、次々と入るミーティング。気づけば定時を過ぎ、本来やりたかった重要な仕事や自己研鑽が後回しになっている……そんな焦りを感じている方も多いのではないでしょうか。

「一生懸命やっているのに、なぜか仕事が溜まっていく」という状態から脱却し、長期的な成長につながる仕事に注力するためには、根性論ではなく「タスクの分解」と「重要度・緊急度による整理」という論理的な技術が必要です。

本記事では、ツールに依存しないタスク管理の本質的なステップを解説します。

この記事の想定読者

  • タスクが積み上がってなかなか減らない
  • タスクの優先順位付けができず無駄な時間が多い

この記事を読むことでのメリット

  • タスクの分解と優先順位付けができる
  • 優先順位付けに対してブレない軸が理解できる

タスクの整理とともに、上司へ報告する時間の短縮も考えてみてはいかがでしょうか。以下の記事もチェックしてみてください。

目次

ステップ1:タスクを「砂粒」になるまで分解する

優先順位をつける前に、まず行わなければならないのが「タスクの徹底的な分解」です。多くの人が陥る罠は、「資料作成」や「顧客対応」といった大きな塊のままタスクを管理しようとすることにあります。

大きなタスクは、脳にとって「得体の知れない重圧」となり、心理的なハードルを上げます。まずは、それ以上分けられない「砂粒」のような作業単位まで書き出してみましょう。

「資料作成」を分解する例

例えば、上司から頼まれた「来週の会議資料の作成」というタスク。これをそのままToDoリストに入れるのではなく、以下のように分解します。

  • 会議の目的を上司に5分確認する
  • 必要な過去のデータをサーバーから探す
  • 構成案を紙に書き出す
  • 図解を1枚作成する
  • 誤字脱字をチェックする

このように分解することで、初めて「これは15分で終わる」「これは集中して1時間確保しよう」という具体的な見積もりが可能になります。また、分解されたタスクであれば、「メールの返信」と「会議」の間のわずかな隙間時間に「過去のデータを探す」ことだけ済ませる、といった戦略的な時間の使い方ができるようになります。

ステップ2:4つのマトリクスで「本質」を見極める

全てのタスクを分解し、可視化できたら、次にそれらを「重要度」と「緊急度」の2軸で構成されるマトリクスに当てはめていきます。

第1領域:緊急かつ重要(すぐにやるべきこと)

  • 具体例: 顧客からの急ぎの依頼、期限直前の資料作成、重大なトラブル対応
  • 向き合い方: ここは「火事場」です。最優先で処理する必要がありますが、ここに追われ続けると心身ともに疲弊します。

第2領域:緊急ではないが重要(価値を生むこと)

  • 具体例: 作業の計画立て、業務知識の学習、パソコン操作の習得、資格取得の勉強
  • 向き合い方: ここが最も重要です。 今すぐやらなくても困りませんが、ここを放置すると将来の「第1領域」が増え続けます。

第3領域:緊急だが重要ではない(振り回されること)

  • 具体例: 多くのメール返信、急な電話対応、目的の不明瞭なミーティング
  • 向き合い方: 新社会人が最も時間を奪われやすい領域です。丁寧に対応しつつも、過剰に時間をかけない工夫が求められます。

第4領域:緊急でも重要でもない(減らすべきこと)

  • 具体例: 目的のないネットサーフィン、過剰に凝りすぎた資料の装飾
  • 向き合い方: 意識的に削減し、その分を第2領域に充てることが成長への近道です。

ステップ3:新社会人が「第2領域」を確保するための戦略

タスクを仕分けると、多くの時間が「第1領域(火消し)」と「第3領域(割り込み)」に消えていることに気づくはずです。新社会人が現状を打破する鍵は、「第2領域(重要だが急ぎでない)」の時間を意図的に予約することにあります。

「作業の計画立て」を朝一番に行う

「何から手をつけようか」と悩む時間は、実は最も生産性が低い時間です。朝の10分を「第2領域」として確保し、その日にやるべき分解済みのタスクをマトリクスに沿って整理しましょう。これだけで、急な電話や依頼が入っても、すぐに元の軌道に戻れるようになります。

「自己研鑽」をルーチン化する

業務知識の習得やパソコン操作(ショートカットキーやExcel関数など)の学習は、一見すると遠回りに見えます。しかし、パソコンの操作スピードが2倍になれば、全ての資料作成の時間が半分になります。これは将来の「緊急事態」を減らすための最も確実な投資です。週に数時間は、自分自身の「OS」をアップデートする時間を確保してください。

「急な依頼」への対応力を高める

顧客からの依頼や電話は、第3領域に見えても、新人にとっては信頼構築のための重要な第1領域であることも多いでしょう。大切なのは、依頼された瞬間に「承知いたしました。では、今抱えている資料作成を1時間中断して、こちらを優先しますね」と、自分の中でタスクを組み替える習慣を持つことです。

まとめ:長期的キャリアを支える「選択」の習慣

タスク分解とマトリクスによる整理は、単なる事務作業ではありません。それは、自分の人生という限られた時間を「何に投資するか」という意思決定の連続です。

「メールを返しただけで1日が終わってしまった」と嘆く日は、明日から卒業しましょう。たとえ15分でもいい。今日のうちに、未来の自分を楽にするための「重要だけど急ぎでないタスク」に手をつけてください。

「今、自分はどの領域の仕事をしているのか?」

この問いを自分に投げかけ続けることで、あなたは「仕事に追われる人」から「仕事をコントロールする人」へと進化していくはずです。その一歩は、明日朝、最初のタスクを「砂粒」に分解することから始まります。


タスクが多いと感じる方は、そもそも不要なことに手を出しすぎていませんか。解決方法として、「課題の分離」という重要な考え方があります。興味のある方は、以下の記事もチェックしてみてください。

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